【理系向け】住友化学のまとめ(年収・勤務地・業績)
本ページでは住友化学の情報(年収、勤務地、事業、将来性等)について提供しています。
1. 会社規模
会社名:住友化学株式会社
設立:1913年9月22日
資本金:896億99百万円
従業員数:単体 6,277名(2021年3月31日現在)/連結 34,743名(2021年3月31日現在)
売上高:2兆2869億
2. 年収
平均年収:8,557,134円
平均年齢:41.0歳
初任給:
総合職
234,800円(大学 卒業見込みの方)
257,100円~296,000円(大学院 卒業見込みの方)
3. 勤務地
3-1. 研究所
研究所は主に関西方面に多く、愛媛、大阪が主となります。
採用される場合は部署などのマッチングがある場合が多いので、自分がどの場所に配属されるかなどはチェックをしておくといいと思います。
3-1-1. エッセンシャルケミカルズ研究所
千葉県と愛媛県に二か所あります。
主な研究内容は以下のとおりです。
高性能ポリマー材料の開発
新規バルクモノマー製造プロセスの開発
固体触媒技術への展開
表示材料への展開
3-1-2. エネルギー・機能材料研究所
愛媛県、千葉県、大阪府、茨城県に研究所があります。
主な研究内容は以下のとおりです。
リチウムイオン二次電池用セパレータの開発
スーパーエンジニアリングプラスチックスの開発
3-1-3. 情報電子化学品研究所
主な研究内容は以下のとおりです。
偏光フィルム
ディスプレイ向け前面フィルム
タッチセンサーパネル
カラーレジスト
フォトレジスト
化合物半導体材料
3-1-4. 健康・農業関連事業研究所
主な研究内容は以下のとおりです。
農薬の開発・改良研究
家庭用殺虫剤の開発研究
医薬カスタム研究
4. 事業について
4-1. 石油化学部門
ポリエチレン、ポリプロピレン、メタクリル樹脂などの合成樹脂や、合成繊維原料、各種工業薬品など、顧客の幅広いニーズに応え、さまざまな産業の礎となる化学製品を提供しています。
4-2. エネルギー・機能材料部門
省エネルギー製品に使用されるアルミナ、アルミニウムから、高性能な高分子添加剤やゴム用薬品、さらに、電子部品・次世代自動車に用いられるスーパーエンジニアリングプラスチックやリチウムイオン二次電池用部材まで、環境負荷の低減や省資源・省エネルギーに貢献する機能化学品を幅広く提供しています。
4-3. 情報電子科学部門
液晶や有機ELなどのフラットパネルディスプレイに使用される、光学機能性フィルム、タッチセンサーパネルやカラーレジスト。半導体製造工程で用いられるフォトレジストや高純度薬品。そして通信端末に搭載するアンテナスイッチなどに使用される化合物半導体材料。IoT時代を支える身近なデバイスに対して、幅広い製品を供給しています。
顧客のニーズに対応した高機能・高付加価値製品をタイムリーに提供するとともに、これまでに培った化学品技術を基盤とし、次世代技術・材料開発にも精力的に取り組んでいます。
4-4. 健康・農業関連事業部門
農作物の安定的な供給、世界の人口増加に対応するための食糧増産、感染症の蔓延防止、衛生的で健康な生活の実現などに貢献するため、農薬や肥料、飼料添加物のほか、家庭用・防疫用殺虫剤、医薬原体・中間体などを製造・販売しています。
4-5. 医薬品部門
住友化学の医薬品事業は、高度な有機合成技術を基盤に、日本で初めて合成医薬品を製造したことに始まります。現在は医療用医薬品事業を中心とする大日本住友製薬(株)と、診断用医薬品を中心とする日本メジフィジックス(株)の両社を軸に事業を展開しています。
5. 経営状況
売上高が約2兆円、営業利益が1300億円程度です。
自己資本比率は25%程度になります。
化学メーカー御三家の一つで人気も高いですが、愛媛に大きな研究所があり、地方で働く事に抵抗がある方は少し考えた方がいいかもしれません。
【理系向け】三井化学のまとめ(年収・勤務地・業績)
本ページでは三井化学の情報(年収、勤務地、事業、将来性等)について提供しています。
1. 会社規模
会社名:三井化学株式会社
設立:1997年10月1日 (設立年月日 1955年7月1日)
資本金:1254億円
従業員数:18,051人(連結 2021年3月31日現在)
売上高:1兆2117億(2021年)
2. 年収
平均年収:837.6万円
平均年齢:41.0 歳
初任給:大卒 231,500円/ 修士 249,500円/ 博士 292,500円
3. 勤務地
千葉県の袖ケ浦市に研究拠点があります。殆どの研究開発社員はこちらでの勤務になります。その他関係子会社への出向等が考えられます。
3-1. 研究所
3-1-1. 袖ケ浦センター
研究開発拠点として、関係会社を含め約1,000名の研究者が集結しています。より快適な社会を目指して、新技術・新材料の創出を行っています。
3-1-2. Design & Solution Center
三井化学グループが保有する設計、解析、成形、試作、評価等の開発機能を集約したモノづくり開発拠点。ソリューション提案力の強化により、新事業開発・新製品開発を促進しています。
3-2. 工場
3-2-1. 市原工場
3-2-2. 茂原分工場
3-2-3. 名古屋工場
3-2-4. 大阪工場
3-2-5. 岩国大竹工場
3-2-6. 徳山分工場
3-2-7. 大牟田工場
4. 事業について
ザ・B to Bの化学企業といった事業内容です。
ポリマー関係が強く、その中でもオレフィン重合によるポリマー合成が強いです。
4-1. ライフ&ヘルスケアソリューション事業
スペシャリティケミカル事業、
食品・健康関連事業、
医療関連事業
4-2. モビリティソリューション事業
エラストマー重合製品、
複合材料製品、
ソリューション型ビジネス
4-3. ICTソリューション事業
半導体・電子部品工程部材、
光学材料、
リチウムイオン電池材料、
高機能食品包装材料
4-4. ベーシック&グリーン・マテリアルズ事業
フェノール/PTA事業、
ポリウレタン事業、
グリーンケミカル事業
5. 経営状況
三井化学は、売上高が約1兆3000億円程度で、営業利益が900億円程度で自己資本比率が35%程度の会社になります。比較的安定した会社であり、化学メーカーの中では御三家と称される通り、かなり名が通っているメーカーになります。また"人の三井"といわれるように、自社の人材を大切にしあう文化が強く根付いています。
【理系向け】デンソーのまとめ(年収・勤務地・業績)
本ページではデンソーの情報(年収、勤務地、事業、将来性等)について提供しています。
1. 会社規模
会社名:株式会社デンソー
設立:1949年
資本金:1875億円
従業員数:連結 168,391人/ 単独 46,272人
売上高:連結 4兆9,367 億円 (2021)
2. 年収
平均年収:721万円
平均年齢:43.8歳(2021)
初任給:学士 208,000円/ 修士 230,000円/ 博士 264,000円 (2021年度)
3. 勤務地
愛知県刈谷市が主な勤務地となります。
基本的に研究・開発拠点は愛知県内にあり、人生のライフプランとしては比較的立てやすい会社といえると思います。
(ここでは海外を除く拠点情報について記しておきます。)
3-1. 技術系配属先
3-1-1. デンソー 本社
(生産技術系を除いた)技術系社員のほとんどがここに配属されます。
3-1-2. 先端技術研究所
先端機能材料、AI、人間工学等の研究
3-1-3. Global R&D Tokyo
高度運転支援、コネクティッド分野、車載電子システム分野の研究開発
3-1-4. Global R&D Tokyo, Haneda
自動運転分野の研究開発・実証
3-1-5. 新横浜イノベーションラボ
MaaS領域の技術開発
3-1-6. 秋葉原イノベーションラボ
コネクティッドサービスの技術開発
3-1-7. 額田テストセンター
実車走行試験
3-1-8. 岩手事業所
半導体製品の研究・開発
3-1-9. 神戸事業所
モビリティエレクトロニクス分野の技術開発、コネクティッド製品の開発・設計
3-1-10. 室町事業所
自動車用安全製品の開発・設計
4. 事業について
4-1. 自動車関連分野
パワトレイン事業
ハイブリッド車および電気自動車用製品、ガソリン・ディーゼルエンジンの制御システムと関連製品、駆動系製品、オルタネータやスタータなどの電源供給・始動システム製品の開発・生産
電子事業
半導体センサ、ICなどのマイクロエレクトロニクスデバイス、エンジン制御コンピュータなどのエレクトロニクス製品の開発・生産
熱事業
自動車用エアコンシステム、ラジエータなどの冷却用製品の開発・生産
情報安全事業
カーナビ、ETCなどのITS製品、テレマティクス、エアバッグ用センサ・制御コンピュータなどの走行安全関係製品、ボデー系制御コンピュータ、メータなどの開発・生産
小型モータ
ワイパシステム、パワーウィンド、パワーシート、スライドドア、パワーステアリング、エンジン制御用などの各種モータの開発・生産
4-2. 生活関連機器分野
生活関連機器
自然冷媒CO2家庭用ヒートポンプ給湯機、住宅用全館空調、ホーム・エネルギー・マネージメント・システム(HEMS)などの開発・生産
4-3. 産業機器分野
産業機器
産業用ロボット、プログラマブルコンピュータなどのFA機器、バーコード、QRコード、ICカードなどの自動認識関連機器 (株式会社デンソーウェーブが担当)
4-4. 新事業分野
エネルギーマネジメント
HEMS・蓄電池・充放電スタンドなど、クルマと家がツナガル時代の創・蓄・省エネ技術や製品を通じ、低炭素社会の実現に貢献します。
フードバリューチェーン(農業生産)
ハウス環境制御システム・省エネ技術を通じ、効率的・安定的な野菜の栽培と、農業の競争力向上に貢献します。
フードバリューチェーン(コールドチェーン)
省エネ型の冷凍・冷蔵技術と鮮度維持技術を通じ、産地から消費地までの食の安心・安全な輸送・供給に貢献します。
セキュリティ
センシング技術を応用し、顧客サービス向上や暮らしの安心・安全に貢献します。
自治体向けICTサービス
コミュニティ内の情報配信のサポートを通じ、安心・安全・快適な暮らしに貢献します。
ヘルスケア
工場で培ったロボット・IoT技術や自動車のセンシング技術を活用して、誰もが安心で信頼できる医療を享受できる世界の実現に貢献します
バイオ(微細藻類)
藻の高効率な培養プロセスを通じたCO2の吸収固定と、バイオ燃料など脱化石燃料による地球環境保護に貢献します。
橋梁点検・測量サービス
自動車分野で培ったモータ・センサー・制御技術を応用した次世代ロボットの開発を進め、インフラ点検や測量サービスなどの分野で人々が安心・安全に暮らせる社会の実現に貢献します
5. 経営状況
売上高が約5兆円、営業利益4000億円であり、自動車部品メーカーとしては独ボッシュに継ぐ世界第二位のメーカーです。
他のトヨタ系企業が売り上げのほとんどがトヨタを占める企業が多い中、デンソーはトヨタ以外のメーカーとの交流も活発であり、売上高の約50%がトヨタ以外の会社との取引によるものです。またデンソー社内の役員人事もトヨタからの出向社員は基本おらず、独立経営を保っているといえるでしょう。ただ、2019年には、現トヨタ自動車社長の豊田章男社長が取締役として就任し、今後トヨタの影響も大きくなってくる可能性も考えられています。
【理系向け】東レのまとめ(年収・勤務地・業績)
本ページでは東レの情報(年収、勤務地、事業、将来性等)について提供しています。
1. 会社規模
会社名:東レ株式会社
設立:1926年
資本金:1478億円
従業員数:7,420人(単体)/ 28,601人(連結)
売上高:1兆8836億円(2021年)
2. 年収
平均年収:671万円(2021年)
(平均年齢:39.0歳)
初任給(2023年度):
学部卒 233,500円
修士卒 261,140円
博士卒 296,600円
3. 勤務地
3-1. 研究所
繊維研究所は三島に、化成品研究所は名古屋、複合材料研究所は愛媛、先端材料研究所が滋賀にあります。研究本部が滋賀にあるので、研究での配属と考えれば、基本的には滋賀県の大津と考えて問題ないでしょう。
3-1-1. 東レ 滋賀事業場
3-1-2. 名古屋事業場
3-1-3. 東レ総合研修センター
3-2. 工場
3-2-1. 瀬田工場
3-2-2. 愛媛工場
3-2-3. 東海工場
3-2-4. 愛知工場
3-2-5. 岡崎工場
3-2-6. 三島工場
3-2-7. 千葉工場
3-2-8. 土浦工場
3-2-9. 岐阜工場
3-2-10. 石川工場
3-2-11. 那須工場
4. 事業について
主要事業内容
繊維
ナイロン・ポリエステル・アクリル等の糸・綿・紡績糸および織編物、不織布、人工皮革、アパレル製品等
機能化成品
ナイロン・ABS・PBT・PPS等の樹脂および樹脂成形品、ポリオレフィンフォーム、ポリエステル・ポリエチレン・ポリプロピレン等のフィルムおよびフィルム加工品、合成繊維・プラスチック原料、ファインケミカル、電子情報材料、印写材料等
炭素繊維複合材料
炭素繊維・同複合材料および同成形品等
環境・エンジニアリング
総合エンジニアリング、マンション、産業機械類、情報関連機器、水処理用機能膜および同機器、住宅・建築・土木材料等
ライフサイエンス
医薬品、医療機器等
その他
分析・調査・研究等のサービス関連事業等
が挙げられます。
5. 経営状況
売上高が約2兆円、営業利益が1000億円ほど、営業利益率が5%程度の会社になります。
自己資本比率は40%程度で比較的安定した業績を上げており、優良企業といえるでしょう。
ただし、近年(2022年)でも不正が発覚したり、横領などがあったりと企業としてコンプライアンスが不安になる点も見られます。